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移民問題について


 移民問題とは、突き詰めると「不老不死の世界」か、「誕生、病気、老、死の循環世界」か「その他」かという問題である。 放置してよい問題ではない。現状は良くないし、このままでは人口爆発で滅びることにつながるかもしれない。 真の平和、究極の平和の実現ともかかわりがあるこの問題を誰か解決してほしい。


 ヨーロッパではアフリカなどからの移民の流入が問題となっているという。大統領選挙で当選したアメリカ次期大統領のトランプ氏は移民の流入を防ぐためメキシコとの国境に防壁を築くといった。日本は島国であるという地理上の特殊性と入局管理局の厳しい規制のおかげで、ヨーロッパやアメリカほど大きな問題にはなっていない。しかし、この問題は、単に流入を止めればよいのではなく、突き詰めると、世界の在り方を問う、深い問題だろう。

 移民や難民の流入は、その国を疲弊させる。職が移民や難民に奪われる。移民や難民支援のためにその国の財政が疲弊する。貧困から、一般に治安が悪化する。移民や難民は国を疲弊させる「武器」とも呼ばれるのだ。
移民や難民がその国を出る理由は、国に魅力がないからだ。貧困、飢餓、職がない、治安が悪い、遅れている、政治的に悪い・不安定、紛争・戦争がある、などだろう。
単に流入をストップすることは、彼らの苦しみをそのまま放置することなのだ。

 それで、一つの案として、世界から、貧困、飢餓、不況、職がない状態、治安の悪さ、発展途上、圧政、政治不安、紛争、戦争をなくすことが考えられる。「単なる平和」だ。
ところが、そうした、「単なる平和」は人口爆発につながるかもしれないのだ。
「単なる平和」になり、世界中の人々が豊かになり、安定すると、人口爆発の危険性がある。タイトルの意味が「地獄」なのが嫌で観ていないが、映画「インフェルノ」はだいたいそういうことだろうと予測している。「単なる平和」は、「地獄」につながってしまう危険性があるのだ。
 さらに、医学が発達し、病気の克服や遺伝子操作で人が不老不死に近づくと、このままではますます人口爆発が避けられないのだろう。

 それゆえ移民問題を突き詰めると、問われるのが、「不老不死の世界」か「誕生、病、老、死の循環社会」か、「その他」かという問題なのだ。

 いずれがよいのだろう?いずれが究極の平和:「永遠の幸せ」に近いのだろうか?
不老不死の世界では、産児制限が必須だろうし、後者では多くの苦しみや悲しみが必ずあるだろう。
循環社会を考える時は死後の世界も考えなければならないかもしれないだろう。存在の消滅は、幸せであるという状態を消滅させるかもしれないからだ。
 この二つに限定されない別の世界があるかもしれない。それは私には想像がつかないがあるのかもしれない。

   難しい問題だからと言って放置してよい問題ではない。
現状では一部のひとが豊かに暮らしている一方で、移民、難民は苦しんでいる。流入の続くヨーロッパでは、もともと不況だったところに移民・難民の流入が続き、失業者、貧困層が増えた。程度はわからないが支援のため財政は圧迫されているかもしれない。移民、難民に反発して、民族主義、ナショナリズムが高揚し、それはひどくなれば、自民族、国家以外の民族、国民を攻撃することにつながるかもしれないし、EUの解体、ヨーロッパでの大規模な戦争につながるかもしれない。
 将来的にも問題だ。医学は日々進歩しているし、おおよそ、世界は物質的に豊かになってきている。このままでは人口爆発は間違いないだろう。人口爆発を防ぐために、戦争などがあおられて。「強制的な人間減らし」が起きるかもしれない。

   誰かこの問題を解決してほしい。真の平和:「ともに生きることを喜びとする社会」や究極の平和:「永遠の幸せ」の前の状態として、単に戦争のない状態:「消極的平和」やそれより良い社会状態「積極的平和(*)定義に諸説あり」が望まれてきたが、そうした「前の状態」を人口爆発なしで改善しないと、それによって人類が滅びてしまうかもしれないのだ。真の平和や究極の平和にならないのだ。
 地球にはキャパシティー「収容能力」がある。土地、食料、財産などには限界があるのだ。宇宙の広がりは無限だが、そこに生活範囲を広げるまでには時間がかかりそうだ。真の平和、究極の平和のためにも誰かこの問題を解決してほしい。